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お知らせ・コラム

コロナに負けない

新型コロナウイルス、なかなか厄介ですね…

潜伏期間が2週間ほどあるのでいつどこで自分が感染しているのかも、わからない状況です。

この感染症にかからないためにはウイルスを体内に入れないことが一番だと思います。それには手洗い、口うがい、そして鼻うがいが効果的です。

PNST の創始者の長田先生の論文を下記に添付いたしますので是非ご拝読ください。

鼻うがいで使用するスポイトは100均で売っています。

簡便で安全、安価な方法ですので、今から実行して自分も家族も、そして親戚知人も教えて皆様で、かからないよに努力しましょう。

コロナウイルスに対する緊急提言

長田裕

「いつ、どこで、どのように?その影響と重大さを、我々は安全に減らすことができるか? 我々はどのように、西洋医学に対して協力できるのか?」。まことに時宜を得た現在の危機のタイムリーなメールを拝見し、まさに我々の知恵を集結する時ではないかと思いました。



我々NAJOMメンバーは、それぞれの経験した知恵を生かし、コロナウイルスで苦しんでいる人々を支援すべく、また、リスク回避のための方策などについて、現況を話し合うべきと考えます。



そこで、私のクリニックで教えている対処法をお伝えします。ウイルスの特性から考えてみましょう。ウイルスは冷えと乾燥が大好きです。その証拠に、日本では寒い冬の間、風邪やインフルエンザが大流行します。そうとすれば、温かくして加湿すれば予防できると考えられないでしょうか? それに対し、最も簡単で確実な方法がありますので具体的に解説していきます。



人体のなかでウイルスの付着部位はどこでしょうか? それはコロナウイルスであれば、最初に人と接触する地点、つまり接着点は鼻咽頭です。そこに湿度を高めるという工夫をすればどうでしょうか? 解剖学から説明します:ウィキペディアからの引用です:「鼻腔に続く口蓋のレベルより上の領域は、上咽頭、鼻咽頭、または鼻咽頭腔と呼ぶ」とあります。



つまり、外鼻孔(鼻孔nostril)から鼻咽頭nasopharynxまでの部位が、ウイルスや花粉などが付着する、一つの感染場所と考えられます。 しかし、この部位は「通常のうがい」では洗い落とせないのは自明の理ですね。ほかには目の結膜も考慮しなければならないので、手で目をこする、というのも危険です。鼻涙管を通じて下鼻道に開口しているからです。



そこで私は「鼻うがい」という方法で、これらの異物を洗い落とす方法を考えました。やり方は簡単です。 40〜50度のお湯に0.2%〜0.5%の濃度の塩水を作り、小さなスポイトで1ccほど吸い込み、それを鼻孔から鼻咽頭にゆっくりと流し込んでやるのです。このときの姿勢は、顔を上向きにしてスポイトで鼻孔に流し込むと同時に、本当に軽く鼻で息を吸います。すると難なく塩水は鼻咽頭へ流れ込み、鼻咽頭が潤うことになります。これを2〜3回、左右の鼻孔へ流し込めば十分です。



流し込んだ塩水は飲まずに喉に溜めておき、そのあと残った(未使用)の塩水で通常のうがいをして、一緒に口から吐き出します。最後に、鼻をかんでおしまい、というわけです。当クリニックでは、コロナウイルスを心配している患者さんには、全てこの「鼻うがい」を勧めています。今までも、インフルエンザの流行期には話していました。最初は、「怖い」とか「難しい」とか「できない」とか言っていた人も全てできるようになります。



このとき「水道水や冷水」で行うと、鼻がツーンと痛くなりますので、絶対に温めた塩水で行ってください。日本以外では、給水の安全性に不安がある場合は、「精製水」を購入することを検討して下さい。



そうすれば、ウイルスの飛沫感染にしろ空気感染にしろ、ウイルスの付着する部位は鼻孔から鼻咽頭の間なのですから、湿気のある環境ではウイルスは生存できませんし、まして十分湿っているなら、ウイルスも滑って転げ落ちる、というわけです。この鼻うがいを外出前と帰宅後の二回行います。これは事前の予防と事後の対策です。



ちなみに、マヤ先生の父親は、「タフにやれ、戦え。恐怖心は免疫を下げるぞ!」と述べています。まさに恐怖心は扁桃体を免疫力の低下させる環境に追いやります。私は、この10年以上、診察中はマスクをずっとしていますが、「鼻うがい」をしてからはより強固なガードができたと思っています。



では、もしも喉に違和感または痛みを覚えたときの対処法をお知らせします。私の経験では、いち早い対策が大事です。我々は何をすべきでしょうか? まず、42度で40分間足湯をすれば喉の違和感は消えます。足湯ができない場合は、温水シャワーをお勧めします。これは、私の著書「自分でできるチクチク療法」(三和書籍、p112-113を参照)に書いています。理由は、足を温めると咽頭の温度がサーモグラフィー上で上昇するという実験データを、昔、読んだことがあるからです。そうすると熱に弱いウイルスは活動できません。



今まで、患者さんにこれを指導し大きな成果を挙げてきました。10数年の実績があります。そして尚、不安であれば、漢方薬の葛根湯をぬるま湯で服用し、すぐに十分な睡眠をとることをお勧めします。



以上が、私のコロナウイルス、インフルエンザ、そのほかのウイルス疾患対策です。ただし、予防法に絶対というものがない以上、十分な水分摂取、十分な睡眠、深呼吸、ウォーキング,無理をしない、夜更かし、疲労やストレスを避けるなどのセルフケア対策を実施することを忘れないでください。



この記事を、世界中のNAJOMメンバーに提供して、それぞれの国でこの簡単な手順を実行すれば、少なくとも病気の予防に役立ち、 NAJOMとして世界に貢献できると思います。



ナガタクリニック 長田 裕

長田 裕

1948年神戸市生まれ。和歌山県立医科大学卒業後、同大学附属病院、和歌山赤十字病院、神戸市立中央市民病院などの脳神経外科に勤務。

1988年に長田医院(現ナガタクリニック)を開業。

2004年3月より無血刺絡療法開始。

現在は和歌山市で開業中。

資格:元日本脳神経外科学会専門医 学会所属(元):脳神経外科学会・日本自律神経病研究会(元日本自律神経免疫治療研究会)・日本臨床内科医会・日本東洋医学会・全日本鍼灸学会。

著書:「無血刺絡療法」(河出書房新社)、「無血刺絡の臨床」「無血刺絡手技書」「チクチク療法の臨床」「自分でできるチクチク療法」(三和書籍)、「顔もみ療法」(マキノ出版)、「Heal Yourself with PNST」(出版社: PCS Press (www.pcspress.com), 2019)がある。


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